お茶(日本茶)とむくみ
日本茶はむくみ解消に有効な成分を多く含有しており、むくみにお悩みの方にとてもおすすめな飲み物です。適度に摂取すれば、むくみの症状の緩和や解消に効果が期待出来ます。
日本茶のむくみ解消に有効な成分等
- カリウム
- カリウムは体内の水分バランスを整え、余分な水分を排出してくれる作用があります。通常の緑茶100ccあたり37mg、玉露は高く340mgほど含んでいます。塩分を1g体外に出すには、300~400mgのカリウムを摂取する必要があります。
- カフェイン
- カフェインは高い利尿作用があるので、むくみ解消には特に有効です。通常の煎茶で100mlあたり20mg、玉露で120mgぐらい含有しています。
カフェインは摂りすぎると(400~500mg以上、煎茶だと2リットル程度)カフェイン中毒を起こす可能性があるので、摂取のし過ぎには気をつけましょう。
【参考】お茶(緑茶)のカフェイン
- 温かいお茶
- 冷たい飲み物は体を冷やし、内蔵の機能を低下させるため、むくみに対してよくありません。温かいお茶を飲んで、血行を良くするのがおすすめです。
- カテキン(ポリフェノール)
- ポリフェノールの抗酸化作用は、血管の酸化を防ぎ、血液をサラサラにする効果があります。血液の循環が良くなるので血流も改善し、むくみの解消に役立ちます。茶カテキンはポリフェノールの一種であり、特に強い抗酸化力を持っています。
【参考】茶カテキンの効果
- サポニン
- サポニンにも利尿作用があり、むくみの解消に期待できます。また、脂肪を減少させる効果やカテキンの抗酸化作用などの効果を助ける作用があり、むくみ解消以外にも健康に有効な成分です。
- ピラジン
- 茶葉は熱を加えられると、ピラジンという成分が増加します。ほうじ茶は茶葉を焙煎して仕上げます(通常の煎茶より熱をより強く加える)。そのためほうじ茶は、煎茶などの他の種類の日本茶より多くピラジンを含有しています。
ピラジンには血行を促進する作用があるので、むくみの改善に期待が持てます。また、ほうじ茶はカフェインが少なく、苦味や渋みがほとんど無く飲みやすいお茶なので、子供から大人まで幅広い世代におすすめです。
日本茶の種類とちがい
日本茶とは、煎茶やほうじ茶・玄米茶などの総称です。抹茶・玉露などの高級なものも、ほうじ茶や番茶などの質の低い茶葉で作られるものも、含まれる成分の種類は変わりません。
ただし、成分の含有量は大きく変わります。良いものほど成分が高くなります。ちなみに、ほうじ茶はカフェインが少ない(100g中10~20mg、煎茶より少し少ないか半分くらい)です。
適度に毎日摂取することが大事ですので、味や価格など、日々の生活に取り入れやすいお好みのお茶を選ばれることをおすすめします。
むくみの原因
むくみは、不規則な生活や運動不足、偏った食事などが原因となって起こります。お茶によってむくみ解消をサポートすることが出来ますが、そもそものむくみの原因となっている生活習慣などを改善することで、より多くの効果が期待出来ます。
運動不足による筋肉量の低下
運動不足によって筋肉量が減ることで、血流が悪くなるとそこに水分がたまりやすくなります。それと同時に、そこに脂肪がついてしまうとさらに血流が悪くなり、よりむくみやすくなります。
デスクワークや立ちっぱなしの仕事をしている方、男性と比べ筋肉量の少ない女性は、特に足にむくみの症状が出やすいようです。
自律神経の乱れ
夏場などに冷たいものを食べたり飲んだりすることで、内臓温度が低下すると、それに対して自律神経が温度の低下を避けるよう血管を収縮させるなどして、体の熱を外に出ないようにします。それにより血流が悪くなることで、むくみが起きる原因となることがあります。
水分の摂りすぎ
水分を摂りすぎると、血中の水分が増え、余計な水が体内にたまりやすくなり、むくみを引き起こします。
内臓の機能の低下
病気などで腎臓の働きが悪くなると、余計な水分を尿として出すことが出来なくなり、むくみの原因となることがあります。