お茶(緑茶)のカフェイン
緑茶はコーヒーと同じく、カフェインを多く含有する飲料として知られています。カフェインは摂取することによって体に様々な良い効果をもたらしますが、取りすぎると副作用を起こすこともあります。
お茶のカフェインのメリットとデメリットについてご紹介します。
カフェインのメリット
ダイエットやトレーニングに効果的
カフェインには脂肪の燃焼を助ける効果があります。効果が出るのに30分から1時間ほどかかるので、脂肪を燃焼させるのに効果的な有酸素運動(ランニングや水泳)を始める前に飲むと、効率的に脂肪を燃やすことが出来ます。
それゆえ、ダイエット・トレーニング中の減量にも効果的です。
集中力を上昇させて仕事や勉強の能率UP
カフェインは中枢神経を刺激し、意識の覚醒や心身の充実感をもたらす効果があります。記憶力や学習能力を高め、眠気も抑えてくれるので、仕事や勉強の効率を上げるのに役立ってくれます。
むくみの解消
むくみは生活習慣の乱れなどにより、水分代謝が悪くなり体内に余分な水分がたまることで起こります。
カフェインには利尿作用があり、この利尿作用が体内の余分な水分を排出し、むくみを解消するのに役立ってくれます。
カフェインによるデメリット
利尿作用
上記のようにメリットもありますが、デメリットもあります。トイレに行きたくなったり、覚醒作用で眠りづらくなってしまうので、就寝前に飲むのは控えたほうがいいでしょう。
また、夏場などの運動前や汗をかく場所に居るときに大量に飲んだりすると、脱水症状を引き起こしやすくなってしまいます。
中毒症状や内臓への負担
カフェインは胃酸の分泌を促進するので、食事中や食後に飲むと良いですが、空腹時にたくさん飲んでしまうと胃に負担がかかってしまい、吐き気を催すことがあります。
また、カフェインを過剰摂取することで起こる急性カフェイン中毒は、めまいや嘔吐・不眠症状を引き起こします。
しかし、中毒症状は大量に摂取した場合(1日にカフェイン500ml以上)に起こることなので、煎茶ならば100ml中およそ30mgのカフェインを含有していますから、1日に1.7から2リットル近く飲まない限り大丈夫です。
妊娠中のカフェインの摂取量
妊娠中のカフェインの過剰な摂取は、胎児に悪影響を及ぼすとされています。欧米では、妊婦の1日のカフェイン摂取量が定められている国があり、例えばイギリスでは200mgまでと規定されています。緑茶の100mlあたりのカフェインの含有量はおおよそ以下の通りです。
※目安なので茶葉の質や抽出温度によって変わります。
- ■ 玉露:120mg
- ■ 抹茶:30mg
- ■ 煎茶:20mg
- ■ ほうじ茶:20mg
- ■ 玄米茶:15mg
普通の煎茶ぐらいならば、朝昼晩の食後に200ml飲んだとしても120mgの摂取になるので、過剰に飲みすぎなければ問題ないと思われます。
また、緑茶には胎児の成長に必要な亜鉛を多く含み、リラックス効果をもたらすテアニンという成分を持っています。用量を守って飲めば、妊娠中であってもお茶のメリットだけを享受することが出来ます。